08:そして、あの人は笑う 頭ひとつ 浮いてしまったような錯覚 いつしか慣れてしまった 目的も無く家を出て 行き交う人達の中置き去りにされる あの人も同じように この頼りなさを手にしたんだろうか 何処にも行けずに立ち止まって 邪魔な障害物になり変われば 肩がぶつかり 足を踏まれ よろけた視界の中で 微笑む人