03:そして、恋をする
  すれ違う花の香りのように
  自然とそこにありました

  雨降る前の空気のように
  不意に憂う心
  あなたもまた
  揺れていたのでしょうか

  あなたの手に触れては
  その優しさに包まれて

  ふたり 幾度も泣きました
  手を離す瞬間まで

  思い出にすることを
  私は嘆いたりしません
  思い出になっても
  私は想っています

  何処か遠くで
  ずっと

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